2013年3月号 第325号

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odousi-photo 欧米人は概して自分の考えや思いをはっきり口にも態度にも出して相手に伝えようとします。

 一方、日本人は自分の感情をあからさまに顔にあらわしたり、口に出したりすることを「はしたないこと」だと考えます。

 こうした日本人が「美徳」と考えている態度は欧米の人にはなかなか理解しがたいようで、「日本人はなにを考えているのかよくわからない」といった印象を懐かれてしまいます。

 ですから私たち日本人は、欧米の人と接するときは、それが公的な外交の場であれ、プライベートな社交の場であれ、考え方をきりかえて、もっとはきはきとした態度をとるべきです。

 考え方をきりかえるといえば、私たち佛立信者もまた然りです。ことご信心の上においては、自分の随喜の思いをもっとはっきりと口に出し、態度に示すことをもって「美徳」とすべきです。

 開導聖人は、
  当宗は事相宗なり 事相とは
   目に見たるを事相とぞいうとご教歌にお示しです。

 お互い佛立信者は、ご宝前がご覧になっても、他の人が見ても、「あの人はいつもうれしげに、有難げに、ご信心なさっているな」ときちんと伝わるような言動を心がけたいものです。ただし、つまらぬ不平、不満の感情はすぐに口に出し態度にあらわしたりしないようコントロールできることをもって佛立信者の「美徳」となさってください。


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