2016年7月号 第365号
人間の人間たるユエンはなんでしょうか。
「言葉を使うことができる。」「火を使うことができる。」「笑うことができる。」「歌うことができる。」などいろいろ特徴を挙げることができます。
そういえば「二本の足を使って歩くことができる。」これも人間の持つ特徴の一つでしょう。
では文明国日本に暮らす私たちは一日にどれくらいの距離、時間を歩いているでしょうか。
「健康のために一日一万歩を目標に歩きましょう。」ということが提案されています。
一日一万歩は距離にすると六~七キロです。時間にすると一時間半から二時間です。
ということはよく歩く人でも一日二十四時間のうちの二十二時間は座っているか、寝ているかで足を使っていないということになります。
いずれにしても佛立信者たる私たち、せっかく歩くために与えられた二本の足、お寺やお講席に身体を運ぶために使うことに心がけ、足で功徳を積ませていただきましょう。 こんな尊い足の使い方はないのですから。
私はランニングやジャンプ練習に日頃よく足を使っています。しかしこれもまた海外布教のための体力維持、増進という崇高なる目的を心に懐いてのことなのです。「足からず」いや「悪しからず。」
信行は 足にまかせて 参詣し
口のまかせて 南無妙法蓮華経
(御教歌)