2023年6月号 第448号
宗教にも本物とニセ物あり
時々にはやらしてみる神仏(かみほとけ)
うそと山子(やまこ)は長くつづかぬ
(御教歌)
日本の歴史をふりかえってみますと、昔から何千、何万という宗教が生れては消えしてきてます。そういう宗教のほとんどは教祖が神がかり、つまり妄想状態になってつくったか、あるいは、はったりのうそっぱち、インチキ宗教です。だから化けの皮がすぐ剥(は)げて生滅してしまう。
御教歌にあります「山子」というのは、いわゆる詐欺師(さぎし)のこと。
うその宗教、インチキ教団は詐欺師同様、いつまでも人々を欺(だま)しつづけられるものやありません。その典型ともいうべき教団がオウム真理教や旧世界統一教会ですね。
ああいうけったいな新興宗教が出てきますとね、宗教教団はみんな同じように見られてしまいがちですね。
そこで仏さまの真実の教えを伝え弘めようというわたしたち佛立信者は、宗教には正邪、ピンからキリまであるということをよく認識して、世間の人にも教え諭してあげないといけません。
我が国には実に多種多様な宗教教団が存在しているんですが、そのほとんどは、まやかしインチキ宗教です。こういうインチキ宗教は、開導聖人が
時々にはやらしてみる神仏
うそと山子は長くつづかぬ
とおっしゃっているように、いずれは消えていく運命にあるのですが、しかし、たとえ一時期ではあるにせよ、人々を惑わし、正しい教えの弘まるのを妨げる罪は大きいといえます。
わたしたち佛立信者は佛立宗と、こうしたさまざまな宗教教団との違いをしっかりわきまえて、間違った宗教に心を向けている人たちを正しいご信心へと導かせていただく使命があるのです。
ふみ迷う人におしえよ妙法の
力あらわす道のひとすじ
(日扇聖人御教歌)